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番茶と茶ぶりナマコ
ナマコ料理をする際に、番茶を使用すると美味しく料理する事が出来る事をご存知でしょうか。
石川県では当たり前のような知識のようですが、「茶ぶりナマコ」という料理法について紹介いたします。
まずナマコとは、少しグロテスクで苦手な方も多いかと思いますが、ウニやヒトデなどと同じ棘皮動物という括りで、日本には約100種類のナマコが生息しています。
漢字では「海鼠」と書き、夜になると鼠のように這う姿からこの漢字が使用されたと言われています。
また、昔は「コ」と呼ばれており、生の「コ」から「海鼠」と呼ばれるのが主流となったようです。
身体の90%は水分で出来ており、わずかにタンパク質を有していて、カロリーが非常に低いのでダイエットに効果がある食材として人気があります。
また、肝臓・腎臓の機能を高めたり、血液浄化、造血作用があり、毛髪を美しくする効能もあります。
他には足腰を丈夫にしたり、排尿困難を改善するなどの効果もあります。
その効能から、朝鮮人参と同じくらいの薬効がある事で「海の人参」と称して宮廷料理にも使用されているほどの食材です。
ナマコを使用した民間療法もあるという事ですから、その効果は絶大と言えます。
そんなナマコですが、苦手な方が多い理由としては、一つは「見た目」かと思いますが、もう一つは「臭みと歯ごたえ」ではないかと思います。
独特な臭みと、少し固い歯ごたえは、好きな人にはたまらないのかも知れませんが、苦手な方には少し辛いのかも知れません。
特に臭みは一度気になってしまうと、なかなか克服できるものではありません。
そこで、臭みと歯ごたえを解消させるために番茶を使用します。
石川県を中心に有名な製法として「茶ぶりナマコ」というものがあります。
まず、ザルにナマコと丸みのある小石を数個入れ、20秒ほど振るいます。
小石を入れる事でナマコを磨き、ヌメリを取る事が出来ます。
次にナマコの両端を包丁でそぎ落とします。
ナマコの両端は口の部分なので、非常に固い部分です。
次に割り箸などを使用し、ナマコの中身を掃除し、細かく切り刻みます。
そして鍋にお湯を沸かし、ペーパータオルなどに包んだ番茶を入れ、番茶を煎じます。
煎じた番茶の鍋に、ザルなどで5秒くらい通します。
理想のお湯の温度は75℃程度で、あまり長い時間つけていると、縮んでしまい、逆に固くなってしまいます。
最後に水に付けて冷やす事で、臭みが取れ、身が柔らかくなります。
あとはお酢などに漬ける事で美味しいナマコ酢の出来上がりです。
苦手意識のある方でも美味しくいただけると思いますので、一度試してみてはいかがですか。