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番茶と棒だら
棒だらは、番茶を使って煮込むことであの独特な旨味が出てくるのをご存知でしょうか。
棒だらといえば、おせち料理では欠かすことのできない料理のひとつです。
日頃、ご家庭の食卓に頻繁に並ぶような食材ではないかもしれませんが、おせち料理には必ずといって入っているのが棒だらです。
棒だらとは、鱈(たら)の干し物のことで、あまり日持ちのしない鱈を効率よく保存するために古くから伝わる保存食です。
完全な干物にされている場合には、そのまま食べることができないほど固く棒状になっているため、このように名づけられたと言われています。
干物のため、煮物を作る際に戻してあげる必要があります。
少々手間のかかる食材ではありますが、その独特な味はおせち料理や和食には欠かせません。
おせち料理は、日本の節目には欠かせない存在で、いわば伝統的な料理のひとつです。
その地方によって違いはありますが、伊達巻や黒豆、海老、栗きんとん、黒豆、昆布巻き、そして棒だらなどは、おせちには必ずといってよいほど入っています。
どれも手間のかかる料理ばかりですが、新年を迎えるに当たって大切な料理ですね。
そんなおせち料理の中でも比較的取り扱いが難しい、棒だらの煮物はコツさえ掴めば以外に簡単に作れる料理です。
一般的に棒だらを調理する際には、何日も前から水や米のとぎ汁などに浸けて戻してあげる必要があります。
そして戻した棒だらを、沸かした番茶で煮込むというのが基本的な作り方です。
棒だらを仕上げるまでには、たくさんのあくが出てきますので、こまめに取り除いてあげることがおいしい味付け棒だらに仕上げるためのポイントです。
ここでなぜ番茶を使うのか?緑茶やウーロン茶ではだめなのか?と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
棒だらを調理するのに番茶を利用する理由は、番茶が持つ消臭力や殺菌力に秘密があるのです。
たくさんある日本茶の中でも番茶には、殺菌や消臭などといった効果が多く含まれます。
そのため、棒だら特有の臭みをとるためにも番茶が使われています。
また、お湯ではなく番茶で煮込むことによってあの独特な色もつきますし、より柔らかい棒だらを味わうことができるようになるのです。
京都のおせち料理には欠かすことのできない棒だらは、番茶を用いて煮込むことによって、あの旨味がたっぷりと引き出されます。
そして干物の独特な臭みも取り除いてくれますので、クセがないおいしい棒だらが楽しめるのです。